グループ別方式(残留農薬検査)

その職員は、主題別に構成された他の部局で途上国問題を取り扱うこととなった。

一方、UNCTADはその審議や交渉にグループ別方式を採用していた。

まずグループ内で意見をまとめて、グループ間で交渉するという方式である。

途上国のグループは77力国グループと呼ぽれ、参加国が約130力国を数えるが、この名称で呼ぽれ続けている。

拡大したこのグループのメンバーはNIESから後発途上国までを含み、経済上の利害を共有する場合が次第に少なくなっている。

77力国グループは、アフリカ、アジア、ラテンアメリカの3つのサブグループに分かれていた。

西側先進国はグループBと呼ばれ、ソ連と東欧諸国はグループDと呼ばれていた。

中国はいずれのグループにも所属していないが、77力国グループに同調することが多かった。

しかしながら1992年2月に開催されたUNCTAD総会を前にして、途上国のなかからグループ別の団体交渉方式に対する反省が出され、このグループ別交渉方式は基本的に廃止されるに至った。

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途上国問題に取り組む制度上の問題 その2(残留農薬検査)

ただし、熱帯産品問題のように農業から切り離すことが有効であった場合もある。

途上国がUNCTADの会議からガットの会議に焦点を移してきているのは1つにはこのためである。

ガットのなかでも途上国問題を専門に取り扱う貿易開発委員会の重要性が薄れつつある。

途上国がその問題を主題別の委員会または大公使の出席が多い理事会で討議することを望むことが多いからである。

この傾向は途上国のガット体制への実質的で有効な参加を促進するために望ましい。

ただ抽象的に集団的圧力で特別待遇を求めるよりも、実体の討議に参加して合意事項に自国の利害を具体的に反映させる方が有効と考える途上国が増えつつある。

1991年半ば、ガット事務局は機構を改革して途上国問題を専門に取り扱う部を廃止した。

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途上国問題に取り組む制度上の問題 その1(残留農薬検査)

途上国問題を扱う制度面で注目すべき傾向がみられる。

途上国問題を個hの貿易経済問題の討議から切り離して取り扱うのではなく、主題別討議の全体像のなかで途上国の置かれた立場を考えていくことが主流になりつつある。

その背景には次の事情がある。

(1)国際的に取り上げられる貿易経済問題が幅広くなり多様化した。

(2)途上国が多様化して利害を共有することが減少している。

ケネディ・ラウンド交渉では、途上国問題の交渉小委員会が設置されたが、次の東京ラウンド交渉ではもはや設置されなかった。

途上国が広範囲な途上国の問題を切り離してまとめて討議することが有効ではないことに気づき、個hの主題別の交渉に直接参加して途上国に有利な解決を得ることを希望したからである。

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農薬の相乗作用や、食品添加物の複合汚染(残留農薬検査)

では、残留基準量という数字はどんな基準でつくられているのだろうか。

簡単にいえば、これは「人間が一生涯、毎日食べても問題はない」とされている残留量のことだ。

しかし、この考え方にはたして問題はないだろうか。

というのも、PPmであちわされているのは濃度なのだから、人間がどれだけの量を絶対量として摂取してよいのかわからない。

また、この数値は一種類の農薬を対象にしているので、何種類もの農薬を同時に摂取する可能性のある日常的な生活のなかでは、個々には許容範囲内でも、総合的にみると許容量を超えることもある。

それに、発ガン性や遺伝子レベルの問題については未解決の部分が多く、何十種類もある農薬の相乗作用や、食品添加物の複合汚染による人体への影響もわかっていない。

だから、安易に残留農薬が基準値以下だといっても安心することはできない。

わたしたちはより安全な原料を求め、農薬の検出されない玄米を使用するのも、危険の多い食品が氾濫するなかで、人々の食生活総体をいかに安全で、健康的なものにしていくかを求めているからにほかならないのである。

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ブイチン酸のはたらきで有害物質を排泄 その2(残留農薬検査)

ブイチン酸は玄米一〇〇グラムのなかに二四〇ミリグラムふくまれているが、同量の精白米には四一ミリグラムしかふくまれていないのである。

このブイチン酸の含有量の差が、玄米を安全な食品だと考えていい大きな理由なのである。

しかし、だから玄米には農薬が残留してもかまわないということではない。

食品衛生法に定められた農薬の残留基準をみてみよう。

単位をあらわすPPmとは濃度をあらわす単位で、一〇〇万分の一を意味する。

たとえば、玄米一グラムにつきBHCが一〇〇万分の一グラムふくまれていれば一PPmとなる。

玄米のBHCの残留基準量が○・二PPmだということは、玄米一グラム中に一〇〇〇万分のニグラム以上のBHCがふくまれていてはいけないということである。

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ブイチン酸のはたらきで有害物質を排泄 その1(残留農薬検査)

(7)玄米と残留農薬 玄米は精製していないので、純白米と比較すると、農薬や放射性物質も多くふくまれているのではないかという疑問がある。

たしかに玄米の胚芽、コメ(残留農薬検査済み米を含む)ヌカ層など栄養が蓄えられている部分に、有害な物質も蓄えられているということはある。

しかし、玄米にはブイチン酸という成分があって、このブイチン酸が農薬中の有機水銀や鉛などの重金属、放射性物質などと結合し、これらを体外に排泄する働きをしている。

そこでこうしたものを、多少多く摂取したとしても、ブイチン酸の多い玄米を食べているほうが、精白米を食べるよりは、体内に蓄積される有害物質がはるかに少ないという結果が出ている。

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食品分析表などにあらわされている数値(残留農薬検査)

また、食品分析表などにあらわされている数値も、一定の基準のもとにつくられている加工食品や、最初から添加物を加えている強化食品などを別にすれば、自然の物はその産地や時期などによって、異なることがある。

野菜を例にとると、その収穫期、天候、栽培法、土地の肥沃度、収穫してからの保存方法などによって、栄養素の含有量はちがっている。

太陽の光をいっぱいにあびて露地で育ったトマトと、冬に温室で栽培されたトマトでは、味も香りも異なるように、ビタミンの含有率もちがっている。

人間が生きているように食物も生きているのである。

栄養素やカロリーを考えるときは、データや数値は一つの基準だと考えて、健康にたいする感受性をみがき、どんな食物を、どのように、どれだけ食べるかを、自分自身で判断していかなければならないのである。

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絶妙の力ロリー・バランス その2(残留農薬検査)

成長期には高カロリーで脂肪の多い食生活でもいいが、年齢とともに低脂肪、低カロリーへ、それも炭水化物で摂取する食習慣に変えていきたいものである。

カロリーは、科学的に食品を分析して算出したものだが、食べた人が消化吸収するエネルギーの量ではない。

ある一定のカロリーを吸収しても、摂取する人によっては皮下脂肪になるか、筋肉になるか、あるいは運動によって消費されるか、吸収されずに排泄されるかは、その人の体質や活動量によってもちがいがある。

同じものを食べても太る人と太らない人がいるのは、体質のちがい、食べ方のちがいなどによるものだ。

その意味では、食品にふくまれているカロリーというのは、あくまでも一つの目安であって絶対的なものではない。

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絶妙の力ロリー・バランス その1(残留農薬検査)

(6)カロリーのバランス 動物は生命を維持していくために、エネルギーをはじめ各種の栄養素を必要とするが、そのエネルギーは食物を食べることでしか補給されない。

カロリーとは食品一〇〇グラムを分析したときにふくまれているエネルギーの量のことだ。

ところで、いまわたしたちの間では、カロリーの取りすぎが肥満、成人病につながるのだということで問題になっているが、これはカロリーの総量もさることながら、総カロリー中に占める脂肪の割合にも問題があることなのだ。

脂肪が総カロリーの二〇~二五%以内なら適正範囲内とされているが、同じカロリー数でも脂肪や動物性タンパク質、アルコールの量などが高いと糖尿病や心筋こうそく、大腸ガンにかかる危険度は高くなるというわけだ。

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第六の栄養素、食物繊維 その2(残留農薬検査)

野菜で多いのは、ゴボウ、カボチャ、インゲン、ニンジン、ホウレンソウなどで、サツマイモ、サトイモ、大豆、枝豆、ヒジキ、ワカメ、ノリ、寒天、シイタケ、キクラゲなども豊富だが、サラダで人気のあるトマトやレタス、キュウリは繊維は少ない。

近年、日本人の大腸ガンが増えているのも、以前にくらべて繊維質の多い食物を摂取することが少なくなったことに原因がある。

そこで最近は、繊維だけを強化した食物や飲み物が流行しているが、これは逆に腸の粘膜を傷つけたり、ビタミンやミネラルの吸収をさまたげるなどの弊害がある。

だから、繊維について考えるときも、強化食品や薬品にたよるのではなく、毎日の食生活のなかで先にあげたような食物を摂取していくことが望ましい。

その意味では、主食である穀物はもっとも大きな繊維の供給源である。

玄米は精白米の三~四倍の繊維がふくまれているから、健康維持には欠かせない食物なのだ。

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第六の栄養素、食物繊維 その1(残留農薬検査)

(5)食物繊維 タンパク質、必須アミノ酸、脂質、ビタミン、ミネラルを五大栄養素といっているが、最近では第六の栄養素として食物繊維が注目されている。

食物繊維とは、人の消化酵素では消化しきれない成分のことだ。

いままでは吸収されないため、不要のものと考えられてきたが、最近では腸のなかで他の栄養素の吸収を助けたり、ビタミンを合成したり、有害物を排泄したりするのに役立つ腸内細菌を活性化することがわかってきた。

また、血液中のコレステロールも腸内に食物繊維があると、これに吸着されて排泄されるが、逆に少ない場合はふたたび吸収され、動脈硬化や心筋こうそくの原因になる。

食物繊維は便秘や大腸ガンの予防にも欠かせない。

消化物(便)のカサを増し、腸の運動をうながすからだ。

このことによって、腸内における消化物の滞留時間は短くなり、発ガン物質や有害物の発生を防ぐことができる。

食物繊維というと、ゴボウやサツマイモ、青菜などを想像するが、これらは食物繊維のなかでもセルロースと呼ばれているもので、その他にも海藻の成分のアルギン酸、果物をジャムにしたとき固まる性質をもつペクチン、コンニャクにふくまれているグルコマンナン、ココアや切り干しダイコンの色素リグニンなども食物繊維の仲間だ。

食物繊維の摂取量は一日二〇~三〇グラム。

だが、日本人は平均一七・ニグラムしかとっていないのが現状だ。

というのは、穀物は精製され、野菜なども口当たりのいいように改良されているうえ、多量に摂取している肉、魚、卵、乳製品、果物にはあまり繊維質がふくまれていないからだ。

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さまざまなミネラルが溶けている海(残留農薬検査)

さまざまなミネラルが溶けている海から魚介類や海藻を摂取し、また野菜や穀物もまんべんなく食べてきた日本人には、いままでは微量元素が不足するということは考えられないことだった。

しかし、最近は、食品の精製度があがり、微量栄養素は失われている。

精製油、精製塩、精白糖、精白された小麦粉、精白米などの食品がほとんどだから、微量元素の摂取も少なくなってしまうのだ。

精白米よりも玄米、白いパンよりも黒いパン、精製塩より天然塩というように、過度に精白されたものよりも、なるべく自然のものを食べるほうがいいといわれるのも、食物中にふくまれている微量元素が無理なく摂取できるからだ。

日本人は、銅、亜鉛、セレンなどは主に穀物からとってきたが、それは日本の土壌でつくられた食物にはこれらの微量元素がふくまれているからであって、同じ種類の穀物でも輸入食品を食べていると摂取できない場合もある。

食品を考えることは、その食物をつくっている環境条件もふくめて考えるということなのである。

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ミネラル その2(残留農薬検査)

またセレンは有毒物を解体し排泄する作用があり、動物実験ではガンを予防するという結果も出ている。

ミネラルは不足すると心筋症から心不全を起こすなど、微量でも大切な栄養素なのである。

最近はスポーツドリンクやミネラル分の入ったドリンクがファッショナブルに飲まれている。

たしかに急激なスポーツの後など、汗といっしょにミネラル分も喪失してしまうから、水分を補給するだけでは体液や血液が薄くなってしまう。

だから水分と同時にミネラルを補うこれらのドリンクに、それなりの効果はあると考えてもいいだろう。

しかし、これらのドリンクは各種ミネラルの単体だけを配合したもので、身体への吸収を考えれば、やはり日常の食物から有機的なミネラルをとることが大切だ。

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ミネラル その1(残留農薬検査)

生命の維持に不可欠のミネラル
(4)微量元素(ミネラル) 人間の身体は、タンパク質、脂質、糖質、無機質、ビタミン、水などの化学物質によって組み立てられているが、このうち無機質はミネラルと呼ばれ、血液や骨、内臓器官を働かせるとても大切な栄養素だ。

身体に必要なミネラルというと、カルシウムやリン、カリウム、マグネシウムなどの所要量の多い主要元素と呼ばれるものを思いだすが、この他にもわずかずつながら鉄、亜鉛、ヨウ素、セレン、コバルトなど微量元素といわれるミネラルがあって、生命を維持するにはなくてならない働きをしている。

骨や歯をつくったり、筋肉や神経の活動をスムーズにするために、わたしたちは意識的にカルシウムを摂取しているけれども、この微量元素が不足してくると、身体にさまざまな異常を引き起こすことになる。

たとえば、ヨウ素が不足すると甲状腺に症状があらわれたり、鉄、亜鉛、銅などが不足すると血液や内臓、皮膚、毛髪にも障害が起きる。

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パントテン酸(残留農薬検査)

いま現代人がもっとも必要としているパントテン酸
(3)パントテン酸玄米の胚芽にはパントテン酸が豊富にふくまれている。

パントテン酸はこれまでは、どんな食物にもある栄養素として不足することがなかったが、現代では、ストレスや公害の多発、精白過剰な食物や脂肪の摂取量の増加などでむしろ不足気味である。

過度のストレスがかかると副腎皮質ホルモンが多量に分泌され、体を防衛しようとするが、それにはパントテン酸が十分でなければならない。

その意味では現代人にこそほしい栄養素の一つなのだ。

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改めて知る玄米の驚くべき栄養パワー その2(残留農薬検査)

動脈硬化を退治するリノール酸とビタミンE
(2)リノール酸とビタミンE 玄米のヌカ層には、油(コメ(残留農薬検査済み米を含む)ヌカ油)をとるほど油分が豊かにふくまれている。

しかもこの油分はきわめて良質で、リノール酸が多いのが特徴である。

リノール酸は不飽和脂肪酸の一種で、血管にたまる悪性のコレステロールや中性脂肪など、動脈硬化の原因となる物質をとりのぞく働きをする。

ところが、不飽和脂肪酸は酸化しやすく、酸素と結びつくと過酸化脂質という有害物質に変わる。

この欠点をふせいでいるのが、玄米の胚芽にふくまれているビタミンEである。

ビタミンEは、もともと穀物の胚芽に多くふくまれ、酸化による種子の生命力の低下をふせぐ役目をしているのだが、食物として人間の体内に入ってもこの力を発揮するので、生殖能力を正常に保ったり、老化防止に役立つことが実証されている。

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改めて知る玄米の驚くべき栄養パワー その1(残留農薬検査)

ビタミンB群の宝庫
(1)ビタミンB群玄米にはビタミン政、残、恥(ナイシアン)、パントテン酸、恥、恥など、脳の働きをよくするB群が総合的に、しかもバランスよくふくまれている。

とくにnが不足すると、体内での糖質の分解能力が低下し、酸性の老廃物がたまっていく。

その影響は、いちばん活発に糖質を分解し、しかも敏感な脳に最初にあらわれる。

体がだるく、居眠りばかりし、集中力や記憶力が減退するといった症状がそれである。

こうした状態が進むと、慢性の無気力、ゆううつ、疲労感、不眠症、消化不良、便秘、手足の感覚鈍化といった症状が起こり、最後には脚気になるというわけである。

また、ビタミン.バイブルで有名なアール・ミンデルは、各種の実験の結果、「ビタミンB群の不足とジャンクフードの大量摂取は、子どもたちを異常行動に駆り立てる」といっている。

ここでいう「異常行動」とは、落ち着きがない、空騒ぎする、じつとしていられない、すぐに激高する、暴力的になる、いうことを聞かない、自分を制御できない、自閉的で友達ができない、危険にたいする恐怖心がない、無鉄砲な行動に出る、といったことをさしている。

ビタミン類の摂取は、B群にかぎらず、微量でも総合的にバランスよくというのが原則である。

aだけとかEだけとかいった部分強化的なとり方は、普通の健康状態の人なら、あまり効果がないと考えたほうがいい。

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決定的なちがい(残留農薬検査)

日本の農業はまちがいなく壊滅するにちがいない。

だが、将来性があるとなれば状況はちがってくる。

日本でつくっても太刀打ちできるわけがないと、後悔を先に立てて「もうやめた」とまず結論を出してしまうようなことでは、なげやりになるわ、無責任になるわ、するのは当然だ。

なるほど最後は民草の知恵に頼るしかないとはいっても、民草の知恵が最初からあるわけではない。

最初からあるのだったら政治はいらない。

指導者はいらない。

そうではないから指導者の責任は大きいのである。

こう考えると、コメ(残留農薬検査済み米を含む)も肉もオレンジも、農産物ということでは同じようにみえるが、そこには決定的なちがいがあるのだ。

つまり、日本人はまだ肉を〈主食〉にはしていないという決定的なちがいが、である。

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いまこそコメは1800万トンの増産を目指せ その2(残留農薬検査)

かつての日本の工業社会がそうだったではないか。

まだ国際競争力をもたなかった自動車産業をはじめ日本の工業は、通産省に育てられ、競争力をつけてそれから徐々に外国に進出していった。

まだトヨタ自動車が歩きはじめた幼児のようにヨチョチ歩きをしているときに、自動車を自由化してアメリカなりヨーロッパの車が日本に入ってきていたら、今日のトヨタは存在しなかったにちがいない。

コメ(残留農薬検査済み米を含む)もまた同じだ。

競争力がついたからもう大丈夫ということで自由化するならばいいが、いま自由化すれば、生産者に意欲が起こるはずがない。

それでなくても後継者がいなくて困っているのだ。

将来の展望もないところに若者が参加するはずもない。

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いまこそコメは1800万トンの増産を目指せ その1(残留農薬検査)

わたしはそんなバカなことはするなというのだ。

コメ(残留農薬検査済み米を含む)はどんどんつくればいい。

北海道はコシヒカリなどつくらなくていい。

北海道でできたコメはすべて粉にしてしまえばいいではないか。

この粉でロシアシチュー(ボルシチ)をつくれば、どんなにうまいか。

ソ連に大量輸出すればよいのだ。

そうなれば、いままで二等米、三等米、餌米といわれていたものまで、すべて生き返ってくる。

日本のコメ(残留農薬検査済み米を含む)は180〇万トンつくれば国際競争に耐えうるのだ。

だから、行政は180〇万トンつくる政策をうちだし、それまでは待ってくれ、国際競争力がついたら、日本はコメを自由化する、国際競争力がつくまで10年待ってくれとアメリカと交渉すべきなのだ。

これはなにも手前勝手なことではない。

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余剰米対策 その2(残留農薬検査)

当然、基本的に日本のコメを原料としてつかっているから、コストは小麦粉とくらべれば約三倍だ。

加藤紘一元防衛庁長官が=万トンになったらいくらになるか」といい、辱わたしは「一〇〇万トンの小麦を粉にしている小麦といっしょにしてもらったら困りますよ」といったのだが、しかし、それは生産量が増えれば安くなる。

コメ(残留農薬検査済み米を含む)の値段が安くなれば安くなる。

加工賃などとるにたらないものになる。

こうして、コメ(残留農薬検査済み米を含む)の粉体化が小麦粉なみに大量になっていったらどうなるか。

わたしは、日本の稲作は用途米産業、用途米稲作になると確信している。

用途別に遺伝子を変え、麺に適した稲、パンに適した稲、お菓子に適した稲といったように稲そのものが用途別になる。

ところが日本の農業は、それを全部一律にコシヒカリをつくろうとするからおかしくなるし、行政も、コシヒカリの需要はあるのに平均二〇%減反するといったことになってしまう。

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余剰米対策 その1(残留農薬検査)

そうすれば、日本国内のいわゆる余剰米を”粉体”にして海外援助に当てればいい。

そうすれば余剰米対策にもなるではないか。

たとえば、新潟でいま農水省が開発しているスーパーライスというコメ(残留農薬検査済み米を含む)は、普通のコメの倍以上の大粒なコメだが、これをそのまま食べるにはいささか難点がある。

しかし、多収穫でどこででもつくれるこのコメ(残留農薬検査済み米を含む)は、粉にすれば十分つかえるし、コストも安くなり、国際価格に近づけることは可能である。

わたしが新しく構想している工場は生産規模最大約二〇〇〇トンだが、現在は六〇〇トンから八〇〇トンの生産規模の実験工場である。

この粉だけでも一〇〇%の食品として食べられるが、それではコストが高くなるから小麦粉に一〇~二〇%混ぜる。

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農産物貿易促進援助法(残留農薬検査)

かつてアメリカが「農産物貿易促進援助法」第二条で、「米国の対外政策の推進に余剰農産物を最大限に活用する」ことを唱えた。

日本もこれにならって、余剰米となった日本のコメ(残留農薬検査済み米を含む)やアメリカのコメを粉にして促進援助すればよいではないか。

ただアメリカの場合、食糧は世界戦略の重要な武器である。

アメリカがソ連にたいして唯一優位性をもっているのは食糧だ。

カーター政権時代、軍事力では圧倒的に劣勢だったアメリカがかろうじてソ連の軍事力に対抗できたのは、ソ連がアメリカの食糧に依存していたからなのだ。

だから、日本との関係においても、戦略国家アメリカは、日本が輸入したコメを”粉体”に加工して国外に再輸出することには反対してくるかもしれない。

だが、かりにアメリカが「それはダメだ。アメリカからのコメ(残留農薬検査済み米を含む)は日本国内で消費しろ」というならば、それこそアメリカの食糧戦略の意図を明確に知ることができるではないか。

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日本屈指の高原野菜(残留農薬検査)

ボクも各地の知り合いの農家で何度も見ているが、蟻の大行進のように虫がやってくる。

また、ブロッコリー、カリフラワーといったものも、やたらと虫がつく。

しばしば八ケ岳の近くの日本屈指の高原野菜の産地、北海道のようなだだっぴろい畑が広がっている川上村に行くが、そこの知り合いの農家も困っている。

「レタスなんかにヨトウムシってのが多くってね。

一週間に一回撒かにゃいけん。

それでも虫は食うね」

ある程度、農薬を撒いたものでも、虫は食うのである。

虫が食っていれば安全でおいしい! という説には、なんの根拠もないのだ。

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微量要素が不足している その2(残留農薬検査)

植物が体内かち発散させるフィトンチッドが、人間のストレス解消などに効果があるといわれた。

森林の中に入るとすがすがしい香りがする、あれだ。

フィトンチッドは、畑の野菜・果物だって発散している。

それが、野菜の臭みなどをできるだけ消す方向での品種改良で、極端に減少してきてしまったのである。

フィトンチッドは、ある種の免疫作用がある。

害虫を寄せつけないようにする、といった植物の自己防衛力でもある。

これが不足しているために、虫が食うだけのことなのだ。

特に虫に食われやすい野菜がある。

ハクサイ、ダイコン、キャベツ、ニンジンなどだ。

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微量要素が不足している その1(残留農薬検査)

「虫は動くでしょ。いろんなのがやってくるでしょ……なかなかむずかしいんです」

育種家は、苦虫を噛みつぶしたような顔をしてそういう。

虫が食っている野菜・果物の原因は、ひとつには、鉄、銅、亜鉛、マンガンなどの微量要素が不足しているのである。

それに、虫に弱い性質が輪をかけて、虫をのさばらせてしまっている。

中途半端な低農薬栽培では、なおさらのことだ。

ひところ森林浴なる言葉がもてはやされた。

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虫食い野菜にも農薬は使われている その2(残留農薬検査)

耐病性という病気に強い特性がないとタネが売れないから、各種苗会社が競ってきた。

最近では、ハクサイがそうだ。

根にコブができて、栄養分が滞ってしまう根コブ病という病気があった。

世界中で、根コブ病に強い品種の育成にかかっていた。

やれどもやれどもうまくいかず各国の育種家があきらめていたとき、日本のタキイ種苗が成功させた。

そんな日本の品種改良技術をもってしても、虫に強い品種の育成はままならない。

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虫食い野菜にも農薬は使われている その1(残留農薬検査)

虫が食っていれば、もうそれだけですぐに、「おいしくて」「農薬をあまり使っていない」健康にいい野菜だ!

そうした考えをかたくなに持ちつづけている人が少なくない。

虫が食うほどにおいしい、ということか。

実際のところは、正解とはいえないのである。

普通の野菜は平均して病気に冒されやすい。

しかし、致命的と思われる特定の病気に対しては強い性質を持つようになったものもある。

これは品種改良の成果だ。

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レタスの病害虫の防除(残留農薬検査)

ここでちょっとレタスについて、厚生省の定めている農薬残留基準の一覧表。

二五農薬のうち、九農薬しか基準が設定されていない。

しかもBHC、DDT、パラチオンと、現在使用禁止になっているものが、そのうちの三つを占めている。

また、レタスの病害虫の防除で使用されている農薬の大部分が、残留基準の規定がないのである。

まあ、多くの野菜・果物の場合も同様であるが……。

生で食べる生鮮野菜の代名詞のようになっているレタスですら、こうしたじつに心もとない、「安全」からはほど遠い栽培方法がとられているのだ。

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ダイアジノンという殺虫剤(残留農薬検査)

病気の発生の多い年は、さらに五回以上も増えてしまうので苗を育てている段階で、ダイアジノンという殺虫剤(変異原性・催奇形性)を数回散布する。

この判断は、ほとんどが農家自身に任されている。

また、葉を食い荒らすアオムシのコナガなどの害虫の防除には、カーバメート系殺虫剤であるNAC剤(発ガン性・変異原性・催奇形性)や、有機リン系殺菌剤のサリチオン剤、アセフェート剤(遅発性神経毒性)を同時に散布する。

これらとて、葉がついてから一週間に一度くらいの割合で、収穫の直前、数日前まで散布している。

レタスの場合、使用基準に「収穫の何日前まで……」という規定が、それほど多くないからだ。

こうして、殺虫剤もトータルで一〇回以上撒いてしまうのである。

残留農薬検査