かつてアメリカが「農産物貿易促進援助法」第二条で、「米国の対外政策の推進に余剰農産物を最大限に活用する」ことを唱えた。
日本もこれにならって、余剰米となった日本のコメ(残留農薬検査済み米を含む)やアメリカのコメを粉にして促進援助すればよいではないか。
ただアメリカの場合、食糧は世界戦略の重要な武器である。
アメリカがソ連にたいして唯一優位性をもっているのは食糧だ。
カーター政権時代、軍事力では圧倒的に劣勢だったアメリカがかろうじてソ連の軍事力に対抗できたのは、ソ連がアメリカの食糧に依存していたからなのだ。
だから、日本との関係においても、戦略国家アメリカは、日本が輸入したコメを”粉体”に加工して国外に再輸出することには反対してくるかもしれない。
だが、かりにアメリカが「それはダメだ。アメリカからのコメ(残留農薬検査済み米を含む)は日本国内で消費しろ」というならば、それこそアメリカの食糧戦略の意図を明確に知ることができるではないか。
残留農薬検査