農薬の相乗作用や、食品添加物の複合汚染(残留農薬検査)

では、残留基準量という数字はどんな基準でつくられているのだろうか。

簡単にいえば、これは「人間が一生涯、毎日食べても問題はない」とされている残留量のことだ。

しかし、この考え方にはたして問題はないだろうか。

というのも、PPmであちわされているのは濃度なのだから、人間がどれだけの量を絶対量として摂取してよいのかわからない。

また、この数値は一種類の農薬を対象にしているので、何種類もの農薬を同時に摂取する可能性のある日常的な生活のなかでは、個々には許容範囲内でも、総合的にみると許容量を超えることもある。

それに、発ガン性や遺伝子レベルの問題については未解決の部分が多く、何十種類もある農薬の相乗作用や、食品添加物の複合汚染による人体への影響もわかっていない。

だから、安易に残留農薬が基準値以下だといっても安心することはできない。

わたしたちはより安全な原料を求め、農薬の検出されない玄米を使用するのも、危険の多い食品が氾濫するなかで、人々の食生活総体をいかに安全で、健康的なものにしていくかを求めているからにほかならないのである。

残留農薬検査