小中学校の米飯学校給食支援 その2(残留農薬検査)

さて、結果はどうなったか。

一人当たりのコメ消費量は六三・六キロとなった。

この数字は、減少傾向の趨勢値をも下回り、なんと2004年度の趨勢値に達してしまっ
た。

農水省が何の対策も講じないで、減少するに任せた場合に三年後に達するであろうと想定した数字に早くも低下してしまった。

まさに事態は深刻である。

過去、コメ消費は不況になれば、減少傾向に歯止めがかかった。

パン、麺に比べてコメは割安で、不況により家計消費に節約の動きが出るとご飯食が増えて、パンや魚、肉などの消費が減少していた。

ところが今回の長期不況の中で、これまでの動きとは異なる現象が出てきた。

残留農薬検査

小中学校の米飯学校給食支援 その1

小中学校の米飯学校給食支援を行い、食糧事務所の職員が学校に出前授業を行うなど懸命の努力を重ねている。

こうした諸施策を実施しながら、農水省はコメの消費の減少傾向に歯止めをかけ、さらに増加に転じさせようとしている。

これが実現しないと食料の自給率向上も困難になるとの決意の基にだ。

具体的には、1999年度の国民一人当たりのコメ消費実績六五・一キロから、減少傾向の趨勢を放置すれば2004年度で六三・六キロに、2010年度には六ニキロにまで低下すると想定し、これを政策努力により2004年度で六五・ニキロに、2010年度で六六キロに増大させようと目標を立てている。

そして2001年度の目標を、減少傾向の趨勢値よりも〇二三一キロ増やすことにした。

残留農薬検査

酪農の政策目標 その2(残留農薬検査)

こうした認識を基に、農水省も牛乳の生産増加策、牛一頭当たりの生産量、牛乳の品質向上、衛生管理の向上などを政策目標に掲げている。

具体的には、2004年度の目標として、生産量九三三万トン、牛一頭当たりの乳量七九六〇キロ、乳蛋白質率三・三%、HACCP承認飲用牛乳工場の割合七割以上(二〇二〇年度)といった目標を掲げ、2001年の目標を、生産八八四万トン、一頭当たり七五八六キロ、乳蛋白質率三・二三%、HACCP工場比率六二・六%としていた。

さて、結果はどうだったか。

生産量は八二八万トン、一頭当たり七四七〇キロ、率三・二〇%、HACCP承認工場比率六三%であった。

いずれも2001年度の目標を下回り、厳しい結果である。

残留農薬検査