立派な家屋は農業所得ではなく、兼業所得、ないしは値上がりした農地の売却で得た所得がもたらした場合がほとんどだ。
だから、農政はこうした農家の資産形成に大きく貢献した訳でなく、農村経済の繁栄をもって農政が成功したと判断するのは誤りだとの主張も成り立つ。
やはり、戦後の農政は成功ではなく、失敗だったとの見方もあるほどだ。
しかし、日本の消費者が世界にも例のないほどの豊かな食生活を享受するようになったのは、何故か。
輸出産業がもたらした多額の貿易黒字により海外の食料品をふんだんに輸入しているからだろうか。
それだけではないはずだ。