病気の発生の多い年は、さらに五回以上も増えてしまうので苗を育てている段階で、ダイアジノンという殺虫剤(変異原性・催奇形性)を数回散布する。
この判断は、ほとんどが農家自身に任されている。
また、葉を食い荒らすアオムシのコナガなどの害虫の防除には、カーバメート系殺虫剤であるNAC剤(発ガン性・変異原性・催奇形性)や、有機リン系殺菌剤のサリチオン剤、アセフェート剤(遅発性神経毒性)を同時に散布する。
これらとて、葉がついてから一週間に一度くらいの割合で、収穫の直前、数日前まで散布している。
レタスの場合、使用基準に「収穫の何日前まで……」という規定が、それほど多くないからだ。
こうして、殺虫剤もトータルで一〇回以上撒いてしまうのである。