日本の農業はまちがいなく壊滅するにちがいない。
だが、将来性があるとなれば状況はちがってくる。
日本でつくっても太刀打ちできるわけがないと、後悔を先に立てて「もうやめた」とまず結論を出してしまうようなことでは、なげやりになるわ、無責任になるわ、するのは当然だ。
なるほど最後は民草の知恵に頼るしかないとはいっても、民草の知恵が最初からあるわけではない。
最初からあるのだったら政治はいらない。
指導者はいらない。
そうではないから指導者の責任は大きいのである。
こう考えると、コメ(残留農薬検査済み米を含む)も肉もオレンジも、農産物ということでは同じようにみえるが、そこには決定的なちがいがあるのだ。
つまり、日本人はまだ肉を〈主食〉にはしていないという決定的なちがいが、である。
残留農薬検査