昭和四〇年ごろから始まった食の西洋化はまだ徐々に進行しているといえる。
一日のエネルギーの栄養素別摂取構成割合をみると、昭和三〇年~平成三年まで蛋白の摂取量は大体一三~一五%でそれほど変わっていない。
戦前はせいぜい八%くらいであった。
これがふえたということは日本人の体格も非常によくなってきたということであるが、近年それほど急速に伸びているわけではない。
急速に伸びているのは脂肪である。
昭和三〇年に八・九%だったのが、平成元年にはついに望ましい値の上限とされる二五%を超えその後も増加しつづけている。