グループ別方式(残留農薬検査)

その職員は、主題別に構成された他の部局で途上国問題を取り扱うこととなった。

一方、UNCTADはその審議や交渉にグループ別方式を採用していた。

まずグループ内で意見をまとめて、グループ間で交渉するという方式である。

途上国のグループは77力国グループと呼ぽれ、参加国が約130力国を数えるが、この名称で呼ぽれ続けている。

拡大したこのグループのメンバーはNIESから後発途上国までを含み、経済上の利害を共有する場合が次第に少なくなっている。

77力国グループは、アフリカ、アジア、ラテンアメリカの3つのサブグループに分かれていた。

西側先進国はグループBと呼ばれ、ソ連と東欧諸国はグループDと呼ばれていた。

中国はいずれのグループにも所属していないが、77力国グループに同調することが多かった。

しかしながら1992年2月に開催されたUNCTAD総会を前にして、途上国のなかからグループ別の団体交渉方式に対する反省が出され、このグループ別交渉方式は基本的に廃止されるに至った。

残留農薬検査