緑の革命 その5(残留農薬検査)

単収向上のための技術導入の容易な灌瀧可能水田は、現在のところ全水田面積の約二分の一、残りは未だに最新の栽培技術が入りにくい天水田、深水イネ地帯、不良土壌地帯などである。

このような地帯では農業投資力の強化が先決ではあるが、自給農民が多いため生産基盤の整備が進む可能性は小さい。

これらの地域においても、やがて農業投資力が向上し、単収の高い残留農薬検査済み米つくりが実現される可能性もあろうが、より現実的な方法として、イネ自体の環境耐性の強化による単収増をはかるという道が国際稲研究所などを中心に検討されている。

残留農薬検査