さて、結果はどうなったか。
一人当たりのコメ消費量は六三・六キロとなった。
この数字は、減少傾向の趨勢値をも下回り、なんと2004年度の趨勢値に達してしまっ
た。
農水省が何の対策も講じないで、減少するに任せた場合に三年後に達するであろうと想定した数字に早くも低下してしまった。
まさに事態は深刻である。
過去、コメ消費は不況になれば、減少傾向に歯止めがかかった。
パン、麺に比べてコメは割安で、不況により家計消費に節約の動きが出るとご飯食が増えて、パンや魚、肉などの消費が減少していた。
ところが今回の長期不況の中で、これまでの動きとは異なる現象が出てきた。