機械化による省力効果 その2

手摘みなら、熟練者でも1日にせいぜい15kgだったが、可搬式摘茶機を使うと、一台でもフル稼動させれば1日に1000kgもの収穫ができるようになったという。

単純にいえば66倍以上になる。

「のどかな手摘み」と書いた。

しかし、他の全ての農作業も同じだが、「のどか」に感じるのは、見ている人間であって、作業をしている当の本人にとっては、けっして楽ではない。

農業にせよ漁業にせよ、気まぐれな自然を相手にする仕事は、それを知らぬ者には想像できぬほどに厳しい。

情緒や風情なんぞは、当事者にとっては全く無縁と言ってもいいだろう。

残留農薬検査