酪農の対策は特別な意味で注目を集めている。
2000年6月に、雪印乳業が加工乳で食中毒事件を起こし、その安全管理の杜撰さから、その監督を怠った農水省に対する批判が燃え上がったからである。
また、農水省にとって酪農は戦後育成し急成長させた分野であり、特別の思い入れもある。
というのも、牛乳・乳製品は、国民の食生活において不足しがちなカルシウム、鉄分や良質な蛋白質などの供給源食材として期待されているだけでなく、酪農は中山間地域など不利な地理的条件下での農業振興策として、また稲作には気候面で適さない北海道東部などでの農業振興策として力を入れている。
残留農薬検査