大豆も麦と同様、輸入に依存した農産物である。
自給率は麦よりも、さらに低く五%程度である。
そして、大豆が国産農産物として重要度を増しているのは、これまた麦と同様にコメの減反作物としてである。
ただし、こちらは麦と異なり、国産大豆は豆腐用や納豆用として輸入大豆よりも優れた品質を誇っており、需要拡大の余地がある。
また海外産の大豆では遺伝子組替大豆騒ぎが発生した関係で、これまた国産大豆の需要増という動きがある。
もっとも価格は割高である。
そこで農水省は大豆の生産対策として、五年後の2004年度に二〇・三万トン、標を設定し、その実現を目指している。