雑草が生えてきたり、病気や害虫が発生する時期も、だいたいのところ、検討はついている。
だから、農業改良普及所や農協では、「防除暦」をシーズン前に作成して、各農家に配布している。
「○月中旬には、△△剤を必ずまくこと」とか、「○○は発生に応じて適宜防除」などと書かれてあり、農家にとっては非常に便利なものだという。
また、農林水産省は、地方農政局や各県と協力して、気象庁の「アメダス」データなども参考にして「病害虫発生予察」を定期的に出し、何らかの病害虫が大量に発生しそうな時には「注意報」や「警報」を発令する。
各農家では、「防除暦」を参考に大まかな予定をたて、発生予察などの情報をもとに、さらに細かな防除実行計画を考えるわけだ。
ただ一番大事なことは、自分の田や畑に入って作物の生育状況を自分の眼で観察し、農薬散布が必要かどうかを、自分で判断することだ。