野沢菜のルーツである小瀬菜(こぜな)なんかがそうだし、コメでも、赤米系のクロゴメのような原始的な品種も同様です。
ただ、問題なのは、それで商品作物になるかどうかです。
最近のグルメ志向で、変わったものや昔のものが、一部の人には珍重されていますが、あくまでも稀小価値としての人気でしかないんです」
渋谷さんが熱心なのは、作物の生理、生態だけではない。
もちろん、農薬についてもいろいろと研究している。
たとえば除草剤については、「散布回数の多いところではやや収量が劣る傾向がある」という印象をもっているという。