産直強化 その2(残留農薬検査)

地下にある佐藤水産の売り場ではコ万尾に一尾しかとれない生後一-二年程度の味のよい”幻のサケ”Lをはじめ、北海道でしか手に入らない産品を数多く取り扱っている。

佐藤水産は既に札幌の五番舘西武と取引があり、そこでの成功に目を付け、池袋店に引っ張ってきた。

新潟県津南町の農家と契約し有機野菜の取引を始めている伊勢丹も、新潟伊勢丹で既に取引があったのが契約のきっかけ。

現在数パーセントに過ぎない産直品の比率を五年後をメドに一割まで高める計画だ。

このため、担当者が頻繁に産地に出向くだけでなく、新潟伊勢丹に出向している五人のバイヤーとの情報交換も一段と密にする。

さらには伊勢丹などが中心になって組織する共同仕入れ組織、全日本デパートメントストアーズ開発機構の加盟百貨店から各地の産品の情報を仕入れ、取引先を開拓していくことも検討中だ。

百貨店もスーパーとはひと味違った生販同盟に動き始めたようだ。

残留農薬検査