オホーツク海高気圧 その2(残留農薬検査)

この異常低温の原因は、前年春にインドネシアのバリ島の隣、スンバワ島のタンボラ火山の大爆発によって成層圏が汚れて地表へ入射する日射が減衰したためと考えられています。

この大爆発は過去一万年間のなかで最大で、約一五〇㎞の土砂が吹き飛び、直接・間接で約一〇万人が死亡しました。

大爆発で大気圏内に噴出したダストやガス(主に8悼)は成層圏に達し、そこで水蒸気を吸収して硫酸微水滴の雲(エアロゾル)を形成し、太陽光を強く散乱・反射します。

大気圏の上端と対流圏上端(約11㎞の高さ)の太陽放射は一般に次のようになります。

成層圏以上の大気層(全大気の質量の約三〇%がある)内で吸収・散乱されて減ったエネルギーです。

残留農薬検査