だからといって、自由化してそれが入ってきたら日本の牛肉の値段が五分の一になったでしょうか。
そんなことありっこないけれども、そういう議論を今までしていたのです。
消費者は、日本の牛肉は国際価格の五倍だから自由化すべきだと。
生産者は五分の一になったらやれないから、冗談じゃない、反対だと。
こういう極端な議論になってしまう。
これは実態をみてないですね。
品質格差ということを考えたら、こんなばかな議論はしない。
私は数年前シミュレーションをやったのですけれども、自由化で和牛価格は三割に落ちる。
しかし、牧草牛の肉の値段にはならないのです。
三割しか落ちない。
三割落ちれば、苦しいけれども経営が成り立たないような状態ではない。
十分やっていける。