輸入米の残留農薬(残留農薬検査)

93年には、コメの大凶作によって250万トンをこえる緊急輸入米が、北は小樽から南は那覇まで数十の港に荷揚げされました。
厚生省は、1船わずか1検体という少ない検査数、それに検査対象とする農薬の種類を減らすなど、さまざまな手抜きをしながらも、国民の安全性確保の要求におされて残留農薬検査をおこないました。
厚生省は、最初の数船の検査結果を発表した後、安全性は確認されたとして、以後の入港船についての検査結果の公表をやめようとしました。

国民の強い批判を浴び、結局、引き続き検査結果の公表はおこなわれましたが、当時、関係者も厚生省の担当官に検査結果を公表するよう強く求めたことを思い出します。

残留農薬検査