国際化の限度 その2(残留農薬検査)

欧米の通念となり、進歩していると考えられている社会制度や慣習もいろいろ欠陥を露呈している。

先進国病を日本が国際化の名のもとにうっかり導入しては取り返しのつかないことになる。

たとえば、米国では法律万能主義で、法の乱用が多い。

弁護士の数が多過ぎることが原因となっている。

大学院で法律課程を終了すれぽ、比較的容易な試験で弁護士になれるからである。

高率の成功報酬をねらって、訴訟に持ち込む投機的な材料がないかと探し回っている弁護士がいる。

人の弱みにつけこむトラブル・チェーサーといわれる人たちである。

医療費が高い一因も、医療の失敗を追求して多額の賠償金を得る輩とそれを推進する弁護士が多いからである。

気象予報が誤って損害を与えたとして訴訟する人もいた。

これは権利の擁護の域を脱して非生産的な多大の無駄を社会に与えているのみならず、弊害が多い。

このような弁護士は国際的にもネタがないかと探している。

残留農薬検査