サービス貿易の大きさは、モノの貿易の4分の1程度とガット事務局によって推定されているが、モノの貿易を上回る速さで伸びている。
UR交渉はこの未知の分野で国際ルールをつくり、市場開放を交渉する役割を与えられた。
サービス貿易の将来の発展のためには、サービス貿易を円滑化する国際ルールが欠如しており、障害が多いことが認識されたからである。
こうして、世界貿易の将来の発展方向にそったこの交渉が、米国の主導で開始された。
しかし、この未知の新分野を扱う交渉は、当然のことながらかなりの難産であった。
協定草案上の技術的なつめがむずかしく、交渉国間の制度の相違が市場開放交渉を困難にしている。