輸入飼料の安全性 その1

輸入飼料の安全性はどうなっているのでしょう。

長い間、輸入飼料には残留農薬の基準がありませんでした。
昨年、オーストラリア産の輸入牛肉からDDTやディルドリンなどの農薬が、タイ産のブロイラーからはDDTが検出されました。

いずれも、現地の飼料に残留した農薬が生物濃縮されたためでした。

また、アメリカでは、トウモロコシからカビ毒アフラトキシンが検出される事件が起こりました。

このような事態を迎えるなか、農水省は家畜飼料の有害物質基準を初めて設定しました(88年)。

現在、家畜飼料には、12種類の残留農薬指導基準がありますが、その残留基準は、人間が食べる食品の残留農薬にくらべると、一部をのぞいてゆるくなっています。

現在、わが国ではBHC、ヘプタクロル、ディルドリン、エンドリン、EDBなど毒性が強い農薬は使用が禁止されており、食品からの検出はまったく認められていません。

しかし、家畜飼料の場合は残留農薬指導基準以下ならよいとされています。

残留農薬検査