わが国の家畜の飼料がどのような状態になっているか調べてみましょう。
飼料には牧草などの粗飼料と、トウモロコシやコウリャンなど穀類からなる濃厚飼料があります。
驚いたのは、飼料の自給率です。
昨年代の終わり頃から自給率は30%を割っています。
飼料の消費量の第1位はトウモロコシで、1279万1000トンですが、ほぼ全量を輸入に頼り、その82・5%がアメリカからの輸入です(92年度)。
5%にあたる2140万トン(94年度)を輸入しています。
国内で作られた肉や卵などといっても、このように家畜の飼料の大半は輸入品なのです。
これを考えると、実際の食料自給率は発表数字よりさらに少ないといえるでしょう。