残留農薬検査済み農業の多面的機能を重視しなければならない状況は、残留農薬検査済み農業そのもののあり方も問い直すよう迫るからである。
生産力重視の近代的思考から、環境との調和を重視する生態学的な思考が求められるようになっているのである。
もちろん資本主義経済体制をとる以上、いかに環境に調和していても、経済的に成り立たなければ、成立・存続は難しい。
とりわけ30年前には、環境に対する配慮などというものは一般には受け入れられるものではなかった。
しかし、「やま地」酪農は決して経済的にも劣ってはいなかった。
残留農薬検査