中長期的食糧危機と環境問題 その5(残留農薬検査)

資本主義社会において経営が成り立つかどうかは、資本利益率の高さであろうが、私の1979(昭和54)年における斉藤陽一牧場での調査研究によれば、総資本利益率が12.8パーセント、自己資本利益率は21.8パーセントもあった。

これは当時の全酪農家平均の6.9パーセント、7.4パーセントをはるかに上回る数字で、「やま地」酪農の経済性の高さを示しているといえる。

にもかかわらず、この30年間で「やま地」酪農は普及・拡大するどころか、縮小・衰退している。

残留農薬検査