4つめは、「天才が出てこなければいけない」ということ。
「学問、文化、芸術、これが大変大事なのだ。
市場原理主義では天才は出てこない。
まさに世界を救うのは日本人だ」と。
ともかく数学者でここまでおっしゃって、そしてこの本がものすごく売れているということに、農業とか農村や地域に対する見なおしの気持ちや、大事にしなければいけないという危機感が出てきていると思うのである。
国民のなかにそういう思いが広がってきているのではないだろうか。
このような力をバネにして、コメの先物取引の話にしても、生産調整をやめて自由にしろという話にしても、あるいはWTOにしてもFTAにしても、早く農業で妥協しろというようなことや、株式会社の農地所有による参入が必要という動きに対して、「それは間違いだ」と声を大にして言えるようにしていかなければいけない。