食料純輸入国と強く連携 その4(残留農薬検査)

日本が上限関税になぜ反対したかというと、関税の上限設定は、数字の議論はまったくなかったものの、いったんこれがルールになると、どんどん下げられて、結局、アメリカが主張するスイス・フォーミユラ(アメリカは上限25%の関税率を当時主張)になってしまうからである。

これでは、わが国のコメをはじめほとんどの主要な農産物はまったく競争力がなくなり、外国産に席巻されてしまうわけで、関税上限設定案を受け入れることは絶対にできなかった。

こうした事情は、他のG10の国々も同様であった。

残留農薬検査