ジャガイモの放射線照射 その2

国内では、ベビーフード用の粉末野菜に4年間も違法な照射をしていた事件が78年に発覚しましたが、放射線照射の検出が困難な点をついて悪用していたものです
食品などに放射線を照射すると、分子の鎖が切れてフリーラジカル(遊離基)を生じ、それが周囲の分子と結合して、身体に有害な物質に変わってしまうことがあります。

また、発ガン物質のアフラトキシンが増大するという研究者がいたり、特定の微生物が増大すると主張する学者もいて、消費者としてはまだ疑問が山ほどあります。

しかしWTO(世界貿易機関)体制のもとでは、こういう食品の輸入が、消費者の意志に関係なく自由化されることは、遺伝子組み換え食品の例をみても明白です。

人の健康にかかわる問題は、国民的合意を得てから進めるべきです。

そのためにも、国は放射線照射食品の問題については、将来像とその審議の過程を明確に提示し、十分な時間を取って合意づくりをすべきだと考えます。

残留農薬検査