望ましい農産物貿易自由化 その2(残留農薬検査)

それによるとフランスは五四、ドイツは四六、EC全体の平均が五四、アメリカは三という値になっている。

そういうことからいっても日本の農業保護の程度は非常に高い。

裏返せば、非常に大きなコストが発生している。

ただし、日本の農業保護は昔からこれほど高かったわけではない。

工業化とともに高度成長が進展し、その後の所得は外国に比べれば伸びるという中で農業保護率は急速に高まってきている。

たとえば一九五五年の日本の農業保護率はいまと同じ基準で計算すると一八にすぎない。

残留農薬検査