厚生省は、輸入米の残留農薬は「基準値以下であり食品衛生上問題がない」としていますが、これらの農薬にはいずれも特殊毒性があります。
中国米からは、カーバメイト系殺虫剤で変異原性が認められているイソプロカルブ、殺虫剤・殺菌剤であるイソプロチオラン、イモチ病防除剤であるトリシクラゾールが検出されました。
イソプロカルブ、イソプロチオランは日本の農薬メーカーが開発した農薬です。
日本で製造された農薬が輸出され、外国で使われて残留農薬としてもどってくる、いわゆる農薬のブーメラン現象が輸入米でも起きています。
イソプロチオランとトリシクラゾールについては、残留基準が決められていません。
イソプロチオランは慢性毒性データの公表もありませんし、トリシクラゾールは劇薬に指定されています。
こうした農薬が基準さえ決められず、輸入米に残留していても規制されないのが実態なのです。