動物実験をヒトにあてはめるが その2

実験動物で得られた無毒性量を、ヒトの場合に当てはめることをヒトへの外挿(がいそう)といいますが、数学的なモデルを用いる方法や、「安全係数」を乗じる方法などがあります。

国連や日本の場合は無毒性量に安全係数を乗じて、ヒトに対するADIを決定しています。

安全係数は、ヒトと実験動物との差が10倍以下で、個体差が10倍を越えないとして、通常100分の1とします。

ヒトのデータがあるような場合、たとえばマラチオンでは10分の1、毒性の強いものや発ガン性のある農薬では1000分の1、ものによっては3000分の1とするものもあります。

残留農薬検査