動物実験をヒトにあてはめるが その1

ADI(1日摂取許容量)を決めるには、実験動物に農薬を毎日一定量与えて、急性・慢性毒性、発ガン性や繁殖試験、催奇形性、変異原性試験、動植物体内での代謝試験をおこない、それぞれデータをとります。

各試験ごとに有害性を確認した後に、投与した農薬が作用を及ぼさない量、無毒性量を求めます。

より高い無毒性量を示した動物の数値が無毒性量とされます。

実験動物での結果をヒトに当てはめるわけですから、農薬の代謝などがヒトと似ている動物を用いることが望ましいわけですが、現実には使用できる動物は限られており、ラット、

マウス、イヌ、ウサギがよく使われます。

問題は日本が独自にこれらの無毒性量のデータを実験していないことです。

多くが外国とくに国連やアメリカからの借り物ですから、国際的な会議での発言力も、説得力もありません。

残留農薬検査