専門家の話では、「作物の種類によって、農薬を使用する量の差はもっと大きくなります。
大ざっぱに言えば、果樹については、世界各国とも農薬使用量が多く、大豆やトウモロコシはどの国でもかなり少ない。
コメやジャガイモがその中間くらいということになります」
たしかに、そういう比較をすると、作物別に極端なほどの差のあることがわかる。
同じアメリカでも、ジャガイモはダイズの5倍近い農薬を使っているし、ブドウは殺菌剤だけでその4倍以上だ。
ブドウだけに限ってみれば、日本はフランスの半分ということになる。
一般に農薬が少なくても栽培できる大豆やトウモロコシは、日本ではほんのわずかしか生産されていないのもよくわかる。
しかし、その大豆にしても、日本はアメリカの2倍だ。