ちなみに、板野さんの栽培技術では、経済樹齢は十五年ぐらいで、幼木の三年間は、深耕と堆肥入れで徹底した土づくりをして樹を育てるのだそうだ。
俗に、桃栗3年柿8年という通りだ。
4年目からは、果実を成らせて低木仕立てにし、主枝を安定させ、一定の高さを保つために『ツリ棚方式』を導入して、作業の省力化を図ってもいる。
もう少し細かい点に触れると、植栽密度は7m×7mで、10反当たり20本の樹が植えられているから、板野さんは、清水白桃を200本栽培しているわけだ。
そのほかにも、栽培上の工夫は多い。