インターネットは距離のハンディを解消し、これまで地方に埋もれていた食品を全国ブランドにする可能性さえ秘めている。
北海道の六花亭製菓(帯広市)はこのほどネット上に「仮想店舗」を開設、道外の居住者へ洋菓子の販売を拡大し始めた。
神奈川県の泉橋酒造(海老名市)は吟醸酒「きみほうせん」のPRも兼ねて清酒関係の情報提供を始めた。
地場産品を全国に売り込もうとする試みは各地に広がっている。
日本のネット利用者は2000年には一五〇〇万人に達するとの説もある。
「今からノウハウを蓄えておかないと市場の発達についていけない」(海外のインターネット事情に詳しい三石玲子M&M研究所代表)。
時代の先端を行くメディアをいかにマーケティングに生かすか。
消費者とメーカーをじかに結ぶ新たな販促・情報収集手段として、食品メーカーはインターネットの利用価値を見極めようとしている。