冷凍食材を使いまして、外食産業が生産をしている。
要するに、外食産業でアルバイトをやった方はわかるでしょうけれども、電子レンジでチンとやれば出てくるというシステムになっているということでございます。
じつはここで、注意が一つ必要でございます。
飲食店の流れ、一五兆四〇〇〇億と書いてありますけれども、これは産業連関表をつくるときの約束がございますために、この中から学校給食と社食が落ちております。
学校給食は、家計の支出に含まれてしまうもので、家計から学校へと給食費としてもっていくものですから、この分は落ちております。
それから社食は、だんなさん方、あるいはお勤めになっている方々のお小遣いの中に隠れてしまうものですから、この中では出ておりません。
それを足しますと、この年の外食産業の総売上高は、二二兆円になっているわけです。
この時点におきまして、外食でお食べになる部分を二二兆円という見方をいたしますと、何と驚くなかれ、すでに三分の一を超えているということがおわかりいただけるだろうと思います。
どうしてこの流れを示しましたかといいますと、私がアグリビジネス論という形で展開している考え方を理解してもらうためでございます。