豊かな時代こそ「食の安全性」か問われる その1(残留農薬検査)

日本人の食生活は戦後五〇年で劇的に変化してきた。

食生活のレベルを示す指標であるエンゲル係数は一九四七年六三・○%、一九六七年三八・八%、一九八七年二八・三%と急激に低下し、バブル期には一億総グルメ時代の洗礼を受け、食事は選択して楽しむものという考え方が人々の間に定着した。

そして今、単に食事を楽しむだけでなく、「安全で健康を維持できる」という食のありかたが盛んに叫ばれるようになっている。

こうした考え方は米国では知識層から世間一般広がる傾向があるようだ。

残留農薬検査