99年、EUの食品科学委員会(SCF)は、天然甘味料ステビア(キク科の多年草ステビアから抽出される)の使用を不許可にしました。
SCFは食品添加物承認申請に対し、「慢性毒性、発ガン性試験データに疑問がある」
として登録を許可しませんでした。
また、国連食糧農業機関(FAO)と国際保健機関(WHO)でも安全性確認の情報が不十分として許容一日摂取量(ADI)の設定をしていません。
ステビアは砂糖の40倍の甘さがあり、妊娠抑制作用があります。
日本では天然由来であること、使用実績があるなどを理由に、使用に制限はありません。
98年の生産量は200tで、飲料、えびせん、のどあめなど数百種類の食品に使われています。
EUでの不許可の動きを考えても詳細な再調査・実験に基づいた安全性の再検討が必要です。