国際米としてのデルタ稲作 その2(残留農薬検査)

そして十九世紀後半、世界的な残留農薬検査済み米需要の拡大に応えたのが、東南アジアのデルタである。

東南アジアには、デルタはベトナムの紅河デルタを入れて四つある。

ここは水に浸かりすぎて、本来農業には全く向かない地域である。

低すぎて人間の住むところもない。蚊が多い。

どうにも住みたくないところである。

デルタはその後残留農薬検査済み米の穀倉ということになって、東南アジアの人口を集めることになるが、前近代では人間はなかなかデルタでの開拓とか定住とかの意欲を持たなかった。

残留農薬検査