遅延型冷害 その1(残留農薬検査)

遅延型冷害は、前に説明した異常気象定義の川mに相当しています。

では、異常低温はどのような原因でもたらされるのでしょうか。

古くから、北東や東の海洋上から東北地方の太平洋岸に吹きつける冷湿な風は”けがき風”とよばれ、飢えと飢饅のサインとして農民から恐れられてきました。

明治時代に入ってから”けがき風”と冷害気象との関係が気象や農業技術の分野の重要な研究課題となり、多くの研究が行われました。

それによって、梅雨期から夏にかけての稲の生育期間に、オホーック海上に発達する高気圧から南西にはり出す冷たい空気塊が、寒流-親潮でさらに冷却され、低い層雲を伴って三陸沿岸に流れこむことがわかりました。

この風が吹きだすと、気温は数度も下がって夏でもセーターが欲しくなり、低い厚い雲に太陽は覆われ、日中でも電灯が必要になってしまうのです。

この冷湿な北東や東からの”けがき風”は”やませ”とよばれ、東北地方から関東にかけての太平洋岸一帯の農民の大敵です。

残留農薬検査